アリゾナ・ニューメキシコの旅 1
2014年 11月 26日
この旅を計画したのは今年の7月。
以前は毎年1ヶ月かそれ以上、
どこかヨーロッパの田舎に行って滞在しスケッチをして廻ったが、
いわゆるリーマンショック以降はそれもできなくなり、
それでも日本だけにいたのでは息が詰まってしまうので、
短期間でも海外に行くようにしていた。
去年の12月はニューヨークに行きその活気に触れてきた。
今回目的地をアメリカのアリゾナ州やニューメキシコ州にしたのは、
特に確たる考えがあった訳ではない。
ただ何となく「セドナ」と「サンタフェ」が頭に浮かび、
それを線でつないだのが今回の旅の発端だった。
そして早速ネットで調べてみると、
セドナはニューエイジ達の聖地であり、
サンタフェは今や世界第3位の美術都市だと知り、
即、行く事に決めた。
具体的には、
まず日本からサンフランシスコ経由でフェニックス空港へ行き、
そこでレンタカーを借りて、
セドナ、フラッグスタッフ、グランドキャニオン、
そしてまたフラッグスタッフに戻って、
メテオクレーター、化石の森、ペインテットデザート、
ギャラップ、グランツ、サンタフェと走り、
そしてアルバカーキー空港からまた飛行機に乗って、
デンバー、サンフランシスコを経由して日本に戻って来る計画だ。
この中でグランドキャニオンは3回目、
セドナは2回目の訪問になる。
セドナには7年前に行った事があるのだが、
どんな所かもよく知らずに街に少し立ち寄っただけだった。
そしてサンタフェは今回初めての訪問になる。
旅に行くためにはもちろんお金が必要だ。
今年はそのために例年よりも長くアルバイトに行った。
この不景気な時代に中年も終わろうという人間を長く雇って下さり、
社長はじめ社員の方々に心から感謝している。
羽田空港から海外に飛び立つのは今回が初めてだ。
前日に晩秋の碓氷峠を取材しながら群馬の実家へ行き、
2ヶ月振りに母と共に父の墓参りを済ませ、
当日の朝東京へ電車で向かった。
実はこの時に是非行きたい個展と展覧会があったのだが、
個展は前日で終了、
展覧会はこの日は休みで観る事が出来なかった。
このタイミングの悪さはこの後のアメリカでも続き、
「今は他人の絵を観る時ではない」
と何かに言われている気がした。
その通りなのだろう。
羽田空港には午後8時過ぎに着いた。
夜中の発着が多いためか、
ターミナル内は閑散としていた。
同じように夜中のチェックインを待つ人たちが、
大きな荷物を脇に疲れた様子で椅子に座っていた。
出発まであと5時間。
空港ではいつもの事だが、
行き交う人々の様子を眺めて過した。
by farnorthernforest
| 2014-11-26 07:46
| 旅の事