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古城ユースホステル

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ドイツ・フランクフルトから電車で1時間半くらいの所、
ライン下りで有名なライン川を見下ろす丘の上に、
この古城ユースホステルは建っている。


かつてこの地方にスケッチに寄った時は、
必ずここに3〜4泊した。
中はもちろん改装してあるが、
構造はお城そのままだ。

例えば私の様な一人客は、
大抵門の上にまたがった部屋に泊まる。
多分かつては見張り番の詰め所か何かだったのだろう。

一度は地下牢の様なところに泊まった事もある。
螺旋階段を一番下まで降りたどん底。
明かり取り用の小さな窓が遥か上に光っていた。

各部屋や廊下や便所の壁には極端に細長い窓があり、
明かり取りになっている。
かつてはここから矢を射ったのだろう。



ここのユース・ホステルの特徴は、
食堂が夜にはおしゃれなワイン・バーになる事だ。
この地方の様々なワインを、グラス単位で注文出来る。
値段は当時のレートで100円から500円位。
宿泊費は朝食付きで1,800円位。

ここで働いている若者と話していたら、
なんと彼等はボランティアだった。
ドイツでは若者は1年間の兵役か、
1年半の社会奉仕が義務づけられているのだそうだ。
彼は兵役は嫌なのでここで働いていると言う。

酒が入れば旅行者同士話は弾む。
ついついワインを飲み過ぎて、
酔い覚ましにふらふらと中庭に出ると、
尖塔の上に満月が出ていた。
一瞬自分がいつの時代にいるのか分からなくなった。














by farnorthernforest | 2012-08-10 01:55 | 旅の事について

現代風景画家 山下康一のブログ


by 山下康一