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北海道の旅 8

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美瑛で壮大な夜明けを観た後、
再び北上を開始した。
旭川、士別、名寄、美深、
そして音威子府の『砂澤ビッキ記念館』へ立ち寄った。

今回北広島の陶芸家・現代美術家の松原茂樹氏とお会いした際、
様々な芸術の話の中で話題が砂澤ビッキに及び、
ビッキ亡き後、
松原氏が骨壺と分骨用の壼を依頼されて、
制作した内の一つが記念館に展示されていると聞いたので、
訪ねて観てみる事にした。
ビッキの芸術に改めて触れ、
学ぶ事が実に沢山あった。





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ビッキの作品には常に背後に宇宙がある。
その事をずっと考えていてある言葉を思い出した。
岡本太郎の言葉である。



岡本太郎は大阪万博のテーマ館プロデューサーに就任した際の記者会見で、
まず万博のメインテーマ『人類の進歩と調和』に反対だと言った後、
こんな事を言う。


「人類は進歩なんかしていない。
確かに宇宙へ行く科学技術は発達したが、
肝心な宇宙を感じる精神が失われているではないか。」


今年はブルース・リー没後40周年だそうだが、
映画の中で弟子を教えるシーンで有名になった言葉、

「Don't think! Fee! (考えるんじゃない! 感じるんだ!)」

もある意味同じかもしれない。
現代人は知らず知らず、
頭でっかちになっているのだろう。



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北海道には私の好きな美術館が3つある。
一つはここ『砂澤ビッキ記念館』 http://bikky.kuroisoba.com/epilogue.html

もう一つは斜里にある『北のアルプ美術館』 http://www.alp-museum.org/
”知とは何か、芸術とは何か” をじっくりと考えさせてくれる美術館だ。

そして最後は『アルテピアッツァ美唄』 http://www.artepiazza.jp/
世界的彫刻家・安田侃氏の作品を展示する美術館だ。
まだ炭坑盛んなりし頃の、
そして後に廃校になった小学校の校舎を改造して作られ、
建物の中だけではなく敷地のあちらこちらに彫刻が置かれている。
一階は幼稚園になっていて、
いつも子供達の元気な声が溢れている。
生きて行く人間にとって、
”空間とは何か、環境とは何か” を常に問いかけてくる美術館だ。
私はご縁あってここで4回個展をさせて戴いている。


この三つの美術館には共通する点がある。
良質な内容は勿論、
静かで芳醇な環境と時間の中で、
じっくりと色々な事を考え感じさせてくれる点である。
多くの方に訪れて戴き、
豊かな空間と時間を経験し味わって戴きたいと心から思う。
by farnorthernforest | 2013-08-01 10:09 | 旅の事

制作や旅や登山についてなど。


by 山下康一