先日久し振りに家電量販店に行きました。
何年も行ってなかった訳でもないのに、
色々なものが随分変わっていて驚きました。
世の中の変化の激しさを感じました。
私はレコード世代ですので、
音楽を持ち歩くにはカセットテープに録音しました。
46分、60分、90分、120分などの種類がありました。
120分はたくさん録音できて便利でしたが、
すぐにテープが伸びるのが難点でした。
再生するデッキはブリーフケースほどもありました。
小型の再生専用機器が出た時は本当に驚きました。
そんな事を懐かしく思い出します。
そして時代は変わり、CD、MD、
そしてデジタル・オーディオ・プレイヤーなる物が出現しました。
小さな本体に数百曲録音できるという信じられないものでした。
その後千曲以上、一万曲以上という物が次々と出てきて、
今は一体何曲録音できるのでしょうか。
あるいはネット環境さえあれば録音自体が不要なのかも知れません。
パソコンの記録容量も莫大になりました。
正確な事は忘れましたが、
最初に使っていた物は液晶はモノクロで、
データを頻繁にフロッピーデイスクに移し替えないとすぐに一杯になりました。
毎日たくさんのフロッピーディスクを持って事務所に通い、
仕事の内容毎にディスクを入れ替えたものでした。
その後メガバイト、ギガバイト、今はテラバイト単位だそうですが、
もうどんな容量なのか私には想像ができません。
そして情報も一般的な事はネットで検索すれば良く、
ストックする事自体不要になりました。
技術とそれを応用した機器はどんどん進歩し、
いつでもどこでも欲しい情報を得る事ができ、
それで世界は平和になり人々は幸せになったかと言うと、
どうも大きな進歩があったと思えません。
本質はそこにはないようです。
良寛の詩を思い出します。
縦読恒沙書 たとえ数えきれない程の本を読んでも
不如持一句 一つの言葉を持つには及ばない
有人若相問 もしその意味を問う人あれば
如実知自心 ありのままの自分を知りなさい
ブログ『絵と旅』の2017年までの主要記事を一冊にまとめました。