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海外個展物語6




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(オープニングにお集まり戴いた方々。
ドイツ在住の日本人の方々にも多数お集まり戴きました)



オープニングパーティーが始まりました。
いつも個展では着る服に困るのですが、
ドイツでは坐禅着を着る事にしました。
剣道着を薄くした様な物と言えば良いでしょうか。
日本人初の英国「Wildlife Photographer of the year」
を受賞された福田俊司様からのアドバイスで、
「授賞式では絶対に和服」を実践しました。

最初にギャラリーのオーナーさんが挨拶、
そしてキュレーターさんが私の絵について解説して下さいました。
随分と長く解説されていましたが、
ドイツ語なので私には全く解りません。
後で日本人の方に話の内容を伺うと、
禅と関係付けて解説されていたそうです。

2回目の個展の時には英訳原稿と、
個展の画集の英語の解説文を読んだので、
やっと意味が解りました。
ご興味がお有りの方はこちらをご覧下さい。
『山、沈黙の場』という文がそれです。







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(ドイツ人の来場者様に墨の説明をしているところ)



だいたい予想はしていましたが、
個展では質問攻めに遭いました。
一番多かった質問は「なぜ白を塗り残すのか、
全部黒く塗って白で描いたら簡単ではないか?」

これは私にとって正直シメシメという質問です。
なぜならわざわざ塗り残す事に意味があるからです。
そこがこの絵のコンセプトに直結する事だからです。

一般に日本では作品のコンセプトがどうのとは言いません。
共通のカテゴリーの中で制作するのがルールだからです。
つまり自明の事なのです。
カテゴリーから外れたら日本では相手にされません。

しかし海外ではコンセプトが最も大事で、
コンセプトこそがアートの本体なのです。
作品はその解説図と言っても良いのです。

ですから海外では作者は絶対と言って良い程、
作品のコンセプトが語れなければなりません。
もし何も語れなければ、
「この作品には中身がない」とみなされ、
相手にされなくなってしまうでしょう。
ここも日本とは大きく違う所です。

日本では自作を語るのは「はしたない」とか、
「作品が未熟な事の言い訳」などと取られます。
そして「全てを作品で語れ」と言うのですが、
それはコンセプトが共通で自明だからです。

ではお前のコンセプトは何か。
もしご興味がございましたらこちらを読んで戴くか、
もっと詳しい事はこちらに詳細に書きましたので、
ご参照戴ければ幸いです。

次は勝負のドイツ個展2回目についてです。







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(会場で水墨画の実演)



















by farnorthernforest | 2021-05-15 21:49 | 絵の事について

制作や旅や登山についてなど。


by 山下康一